5歳児の「やくそく」


お父さんと自転車で公園に行っていた5歳の娘が、泣きながら帰ってきた。
わたしの顔を見て、遊ぶ約束したお友達が来なかった、と言いながら感極まって大泣き。
しばらく おんおん泣き続けました。

預かり保育の帰り、「絶対にやぶっちゃいけない約束したんだ!○○ちゃんと○○くんと公園でデートなの!」と意気込んでいたのですが、どうやらお友達は来なかったよう。
そもそも時間の約束をしていないので、もう帰ってしまったのかもしれないのですが。

昨日は、近所のお友達の家に行って「後で遊ぼうね!」と言われ、結局遊べなかった娘。
「約束」を覚えたばかりの小さい子供同士は、なかなか上手に約束を守れません。
大人の都合で動いているしね。

泣いている娘を見ていたら、なんだか切なくてこちらも涙が出ちゃった。

ああ、こうやって自分だけの関係づくりをしていくのだなぁと、感慨深くもあります。

今の住まいは市営住宅で、過疎地と言われながらもご近所さんは子育て世帯が集まっています。さらに住宅周りの敷地が広く、都会ではできなくなった「辻遊び」の見られる、かなり恵まれた環境です。
涼しくなってきた夕食までの時間、なんとなく子供たちがわらわらと出てきて戯れています。
親が遊びに連れて出なくてもよいとは、こんなに楽なもんかと有難ーく思っています。

娘は、越してくる前は平日18:30まで保育園にいて、休日親同士が遊びの予定を立てなければ子供同士が遊ぶことはなかったわけですが、こちらに来て子供同士で「やくそく」ができるようになったのです。
保育園でも、結構現実離れした約束ごっこはしていた(休みじゃないのに、家へ遊びに行く、とか)のですが、自分たちで実現できる一歩手前まで来ているのだなー

そして、うまくいかない切なさも、身に迫るものになってきているのだなーと

対人感覚が上手く育たない幼少期を送ったお母さんは、関心と愛しさで半べそでした。