意外と神本「家族で楽しむ自給自足」



地元の美星図書館で借りた本。
娘に急かされて、なんとなく手に取っていた本をそのまま借りたので、正直ぜんぜん期待してなかった。

でも、田舎暮らし初心者には最高の本でした。びっくり。

たくさん項目があってイラストがあって網羅的。…じゃあ、浅く広く、眺めて妄想する自給図鑑みたいな感じかなと思いきや、手を付ける前に知っておきたいキモの部分はちゃんと書いてある。

すべて自給規模の、稲、雑穀、豆、果樹、そこから味噌・納豆とかの加工品、のスタンダードなところから、水、エネルギー、綿や雑草と布織り、お茶を自分で作ったり、かご編んだり…動物を飼う、そして鶏の解体や山羊チーズ、と深いとこ。
へえ、となったのは、水あめの作り方。
見ていて飽きないです。
あー、これやりたいと思ってたわ!ってなって、これは今できそう、これは今は無理かな、など、妄想から最初の一歩へ導くバイブルかも。

「自給」なので、ほとんどお金のかかることは書いていない。
 素材と手間と、場所があればできること。

そして、実践者ですね!と感じさせるコツの伝授。
連作障害を出さないようにざっくりエリアわけして栽培計画、だとか、そばの脱穀は農業用のコンテナに打ち付けてとか、薪はどの木がどんな燃え方で、割るときは根本側から割るとか、竹をひごに割くときは刃が薄めの竹割ナタで根本側から、とか…
やってる人にとっては何でもないことが、我々初心者にはつまずきになるでしょ、そういうことについて、手短にちゃんと書いてある。

やってる人に聞けば教えてくれることなんだけど、まだやるのかどうかもよく分からないのに聞けないとか、どう聞いていいやらわからないとか、あるでしょ、そういうことについて、イメージしやすいように書いてある。

初心者に優しい…。

ものすごい持ち上げていますが、これは多分、今の自分の状況にパチッとハマったからこその名著なのでしょう。
だから、移住前後の方にお勧め。

移住前に妄想して、これができそうなところはどんな環境かな、なんて移住先を考えるのもいいかもしれない。
移住後に、今の環境でこれはできるなーって楽しむのもいいかもしれない。
とりあえずやってみて、深めたかったら、次はもっとマニアックな本へ!

買ってない本をお勧めしてどうかと思いますが、中古は安いようです。
あなたの町の図書館にもあるかも知れません。
ん?町の図書館には需要がないのか…

どうやって食べられるようにするか、書いてある。


















お茶のもみ方とか


小屋は一棟当たり一坪くらいの広さに、とか


ペットボトルで温水器。意外と使えそうな…

茅葺きのワークショップでやったミニハウスも。
がちっと固定できる縄の結び方、「男結び」も載ってる。
入門編て言ったってホントにやるんだから!という気概を感じる。