新・農業人フェア


7月23日(日)、東京国際フォーラムで「新・農業人フェア」があるようです。
昨年夏に開催されたこのフェアに、わたしも行きました。

広~い会場に、都道府県の就農担当者、求人中の農業法人、農業関連の学校、農業関連の仕事を扱う派遣会社などのブースが並んでおり、直接話を聞けます。
ざっくり見渡せば全国の就農事情も見えてくるし、移住後の仕事を考えるのにはお勧めのイベントです。
専業農家かどうかはさておき、田舎は土地が広いのです。何か作ることを視野に入れなきゃ損だよー!


わたしの行った当日はそんなに混んでいなかったので、先客がいても少し待つだけ。
来場者は8割以上が男性でした。なので、「あなたがやるの?」と きかれることも。
わたしは休日に仕事があるため来れない主人の代わりで情報集めをしている程度なので良いけれど、ひとりで就農を考えている女性は嫌かもな、と思う。
聞かれるだけだけだったけどね。

各都道府県の中で数個の自治体ブースがありました。
新規就農支援制度などを利用した、研修生受け入れをPRしている自治体が多かったです。

恐らく利用できる助成金などに大きな開きはないと思いますが、バックアップの姿勢にかなり開きがあります。
「新規就農支援制度あるよー、来てねー」程度のところから、必ず独立できるように考えてあるよ!というところまで…
小葱など、ハウスで通年作れて栽培サイクルの短いものを主要作物に据えて収入の軸にし、研修生が早い段階で収入を得られるようなプログラムを提供しているところもありました。研修生用の住居も備えていたりして、とても現実的。

そして担当者によっても、かなり温度差がありました。役所の方ですもんね、熱意は様々。
キャラクターにお土地柄が感じられたりもするので、意外なところも参考になりました。

他には、キノコの種菌会社なども来ていて、種菌について教えてもらったりもしました。シイタケも、大きいもの味の良いものなどいろんな種類が開発されているとか、会社が栽培指導もやっているとかの業界話。個人的にはこれが一番面白かった…。笑



わたしはたまたま島根県安来市のブースの方に声を掛けられ、なんのかんので2017年の冬には安来市へ見学へ行ってしまいました。
有機農業の研修を受けられるということ、希望していた山間地に研修先があったこと、説明してくれた役所の方の感じも良かった。上から目線でも下から目線でもなく、一緒に考えてくれる感じがありました。

安来市は、農業の研修生受け入れに地域おこし協力隊の制度を使う独自のプランを持っています。
資金をしっかり準備していながら就農に繋がれない事例を見て、本気で失敗しない仕組み作りを考えた、と担当の方は真摯に語ってくれました。


見学に伺った農家さんの人柄も素晴らしくて、楽しい時間を過ごさせていただきました。さらに、地元の同世代の方々と夕食を食べながらの交流の時間も作っていただいて、縁もゆかりもなかった土地にご縁を頂いたような、得難い旅になりました。
結局、岡山県へ来てしまったのが心苦しいくらいです。

23日の新・農業人フェアにも、安来市のブースがあるようです。
野菜で就農を考えている方は、ぜひ話を聞いてみてください。
島根県安来市の山間部の朝は、ほんとに綺麗だった。神様が居そうな空気だよ!