思いつき



実は行動を始めてみるまで、「移住したい」なんて、なんだか夢見ているみたいで恥ずかしかったです。
田舎暮らしについての雑誌を買って眺めたりはしていましたし、旅行も有名な観光地へ行くより、人の少ない田舎町を散策したいというタイプではありましたが、あくまでそれはファンタジー。気晴らしのようなものでした。

夫婦で、有機野菜などを扱う配達方式の八百屋さんをしていました。
販売先は主に東京都内。
主人の労働時間は長く、平日は子供と一度も会えないことが多かった。
今、そういう状況の方は多いと思います。それを特別不幸のように言うつもりはありませんが、このままでいいのかな?と思っていました。
家族が、もう少し近くにいられないだろうか?
正直に言ってお金はあまりない。(笑) でも、お金をたくさん使わなければ、生活できないものなのかな?

田舎の土地や家が、びっくりするような安値で売られているのは見たことがありました。

主人はもともと、「野菜を売るより、作るほうに回りたい」と話していました。

それで、土地と住居の安いところでの就農はどうだろう?と単純に思ったのです。


八百屋で売るものを少し自分で作れないかと勉強のつもりで土いじりをしてみて、農業雑誌を読んだりしていました。そんなわたしの畑(荒地?)は、子供の風邪や感染症やらが続いてしまった夏、あっという間に草の中に呑まれてしまいましたが…
でも、その面白さと奥深さに心惹かれていました。

農業はそんなに甘くない!と農業者にもそうじゃない人にも言われそうだし、やっぱり後々言われました。
だけど、ほかの仕事をしている人だって、この仕事は楽だよ!やりなよ!とは言わないよね。わたしがもし「八百屋になりたい」と言われたら、とりあえず止めます。(笑)

子供にも、「あなたを育てるために我慢して働いた」と言いたくはなかった。
一緒に、この世界にいることをワクワクして楽しみたい。

そんなわけで、なんか恥ずかしいけど(すみません)とりあえず調べてみよう!
と思ったのでした。