移住先で救急車に乗ってみた


田舎へ移住するぞとなった時に、不安だったことのひとつが医療です。

そもそも「田舎」のグレイディエンス、段階性が分かっていなかったので、美星町ってAmazon届くのかな?って思ってました。ほんとすみませんすみません。

特に子供が病気になった時のことが不安でしたが、
結論から言うと、とりあえずここは医療で命に係わるほど不便なことない!でした。

昨年暮れに娘に激しい腹痛。症状が不可解で重かったため、はじめて119番を押しました。

電話したら、「ああ、○○さんの隣の新しい人~」みたいな感じですぐ伝わり、数分で救急車来てくれた。しかもご近所さんに救急隊員の方が非番でいらして、さりげなくサポートしてくれる…

受け入れ先病院を探すが、地元の病院では幼児の救急搬送に対応できない可能性があるとのことであちこち当たることになる。受け入れ拒否で娘グッタリなんてことになったらどうしようと思っていたが、結局倉敷市の大きな病院へ行くことに。

道中、すごい時間がかかって娘グッタリなんてことになったらどうしよう、と思ったら道路がすいてるので40分で到着してしまった。
ちなみに救急車と同じルートを主人が車で追いかけて来たが、普通に走っても同じくらいの時間で着いたとのこと。道、空いている。50㎞を40分。東京じゃ考えられない。

医療のレベルが低くて娘グッタリ、なんてことになったらどうしようかと(すみません)思ったら、川崎医大付属病院は城のようにでっかくて、皆さんパリッと優秀そうで、敷地内にはヘリがありました。すげえとこ来ちゃった。

 




結局娘はノロウイルスとの診断で、様子を見て数日の個室入院。
こんな立派な病院で感染症のため個室利用になった時は、もう払うしかない…と清水の舞台から飛び降りる思いってやつだったのだが…
なんと、井原市は子供の医療費無料!さらに入院費も無料!でした。

すっかり元気になって暇でしつこく絡んでくる娘を連れ、自分の食事代数百円払って退院となりました。すごい…無料すごい…。
皆様ほんとうにお世話になりました。


さらに先日は、口の中が腫れて高熱が続き、またもや危機に陥った娘を、地元美星の三宅医院と井原市民病院に救っていただきました。

地元の三宅医院では診断がつかない状態だったので、市民病院へ紹介状を書いていただきました。
診断がつかない症状を、安全を考えていくつかの病気の可能性について判断してほしいと紹介してくれました。楽観的に判断しないのがいいなと思います。カンや経験に頼りすぎていない信頼できるお医者さん、と思えたので満足しています。

市民病院の小児科の先生も、幅広い可能性について判断をもとめる紹介状に、それはないと思うけど…と言いつつも、よく診て冷静な判断をしてくださいました。しかも娘はめちゃくちゃ機嫌が悪く病室で「くさいー!くさいー!」と泣き叫んでた…。お父さんに連れられて病室離脱すると「おとうさんくさいー!」と叫ぶ。。ほんとすみませんでした。
結局、診断名らしいものはつかず抗生剤で腫れが引いたので、細菌性の炎症だったようです。

腫れが引いたとき、かあちゃんは思いました。
もしかして、スイバ齧りすぎじゃねえかと。

スイバ、子供のころよく齧っていたので娘に教えたら、いたく気に入って畑に行くとひたすら齧ってたのです。
太くて固い茎までバリバリと…何本も何本も。

それで口の中ケガしたんじゃないか…?
それでバイキン入ったんじゃないか?















それだよ、それ!多分。

でもほんと、おかげさまでどんどん逞しくなっています。

病院にかかるのは個人的にはあまり好きではありませんが、命にかかわるような場面では医療のサポートが本当に重要だと思っています。

育ちざかりはケガや病気も多いです。
今は必要なさそうでもいずれ関わることになる、移住先の医療は気にしておいたほうがいいですね。
お世話になります!


でも、日本各地に医療機関がそろっている日本てすごいなと思います。
新幹線に乗って日本縦断すれば、数100キロごとに適当に大きい街があり、医療機関、商業施設も大概のものは揃っている。
一つしかないから選べないということはあっても、まったくないということが少ない。
世界的に見ても、生活環境がかなり均質なんじゃないかなーと、移住してから思うようになりました。

現在の60代70代以上の方々がこぞって田舎から都市へ働きに出てきた時代、地域格差はもっと大きかっただろうと思います。
テレビもねえ ラジオもねぇに共感があったと思います。

そこからずいぶん変わったのだなぁ。

住むところを変えるハードルは、ずいぶん下がっているのだと思います。