「烏頭のおやま」計画


美星町の烏頭というところに、家を借りています。
まだ住んでいませんが、改修して、右側の離れをメインに田舎暮らしを体験できる場にしたいと思っています。
スペースとしてはあまり広くはないのですが、小さい交流イベントをしたり、将来的には農家民宿のような形で宿泊できるように整えていきたいなと。
こんな思惑を、「烏頭のおやま」計画 と名付けてございます。
がんばります。

結婚後、横浜のボロせまい2DKアパートからスタートしましたんで、母屋と離れと納屋と畑と、さらに田んぼと裏山と…!というスケールのでかさにクラクラします。

移住前、住まい探しで初めてここに案内していただいたときは、スケールがでかすぎて思考停止してしまい、先輩移住者さんをお呼び出ししてしまいました。
そして先輩診断により「そもそも農業初心者にこの農地は広すぎだろう」とのことで、諦めました。

雨が降ったら汲み取りトイレの便槽に浸水したとか、風呂のボイラーが壊れてるとか、雨漏りとか、家具やら諸々そのまま置いてあるとか…古民家あるあるなんですが、そういうハードルがあることも、その大変さもよくわかっていなかったので、あの時は諦めてよかった。
でも、何軒か物件を見た後で、結局最初に出会ったこの家に決めたので、ご縁かもしれないなーと思っています。

このお山からの眺めが、大好きです。
ここに住むと思ったら、うきうきする。

(農地広すぎだけどね。草刈りも追いついてないけどね…。)




田舎の古民家はびっくりするほどお値段が安かったりして、それだけで我々都会もんは「ひゃっほー!大きい家が持てる!!」と舞い上がってしまうんですが、まずは賃貸で、すぐ入れるところに住むのがおすすめです。

じつは空き家バンクに登録されていない空き家がいーっぱいあるのですが、流通はしていないというのが現実でした。
地方の、特に農村部は歴史的に人の出入りが少ない場所です。お嫁さんが来る以外に、他の土地の人が入ってくることがほとんどない場所もたくさんある。
遠方の知らない人に、家を売ったり貸したりすることに対する不安も大きくなるのです。
でも、人口が減ってしまったことをどうにかしたいと思っていたり、空き家の維持管理が大変、という方もいらっしゃいます。
だから、なるべく近くに住んで顔をつないで「この人ならいいかな」と思ってもらえたら、遠方から探すよりもいい物件にも巡り合えるんじゃないかと思うのです。

わたしたちは結果的に、市営住宅に住みながら家を探して改修する、という形をとったのですが、これがベストだったかもしれないなと思っています。
子供にも負担をかけずにすみました。


幸い、理解のある家主さんに恵まれました。賃貸でありながら改修OKという契約もしていただけました。家賃もお安くしていただいてます。神様です。

古民家の賃貸は、不動産会社を介さない契約になることもあります。大家さんと直接交渉するわけですね。
賃貸契約にあたっては、国土交通省の提供しているDIY型賃貸契約書をベースに書き換えたものを使いました。きちんとしたテンプレートを元に作ると、トラブル防止になると思います。

今回わたしたちは、仕事の流れで、岡山県県民局の方に作っていただくことができました。ありがとうございます(__)
弁護士さんにも目を通していただいて、とてもよく出来ています。もし井原で改修有りの賃貸契約を結ぶ方がいらしたら、お声掛けください。みんなで使いましょう~


さて、家をお借りしてから何してんだ、という感じなのですが、すこし進捗をお知らせしていきたいと思います!
でも長いから、また後日~!